プレゼンの練習をしても、議事録を整えても、「自分がどれだけ『えー』『あの』を言っているか」は意外とわかりません。録音を聞き直して数えるのは骨が折れますし、AIの文字起こしを目で追っても、口癖だけを拾うのは大変です。
そこで、文章を貼るだけでフィラー(口癖)を自動でカウントする無料ツール「フィラー語カウント」を公開しました。この記事では、何ができて何ができないのか、どんな場面で役立つのかを正直にまとめます。
結論から言うと、このツールが向いているのは「スピーチ原稿を推敲したい人」と「AI議事録の文字起こしを整えたい人」です。逆に、音声ファイルをそのまま解析する用途には対応していません。テキストを貼り付けて使う道具です。
※本ツールはブラウザ内だけで動作し、入力した文章は外部に送信されません。仕様確認日:2026年8月22日。
フィラー語とは何か
フィラーとは、話しながら間を埋めるために無意識に挟む言葉です。「えー」「あの」「まあ」「なんか」「そのー」などが代表例です。
会話ではごく自然なもので、まったく悪いものではありません。ただし、次の2つの場面では減らしたほうが伝わりやすくなります。
1つ目は、人前で話すときです。プレゼンやスピーチでフィラーが多いと、聞き手は内容よりも「えー」の回数に気を取られてしまいます。2つ目は、文字に起こすときです。議事録やインタビュー記事では、話し言葉のフィラーがそのまま残ると、読みにくく冗長な文章になります。
どちらの場合も、まず「自分がどの口癖を、どれくらい使っているか」を知ることが出発点になります。感覚ではなく数で把握すると、直すべき点がはっきりします。
フィラー語カウントでできること
このツールは、入力された文章から代表的な日本語のフィラーを検出し、次の3つを表示します。
フィラーの総数と割合
文章全体で何回フィラーが出てきたか、それが全文字数の何%を占めるかを表示します。割合で見ると、文章の長さが違っても「多いか少ないか」を比べられます。
語別の内訳
「えー」が何回、「あの」が何回、というように、どの口癖が多いかを回数の多い順に並べます。自分のクセの傾向がわかります。
本文のハイライト
入力した文章の中で、フィラーにあたる部分を黄色く塗って表示します。どこで口癖が出やすいかを、位置で確認できます。
さらに、正当な用法もある「その」「なんか」を数えるかどうかを切り替えられます。また、自分特有の口癖(「正直」「逆に」「ちょっと」など)を追加して数えることもできます。
使い方は3ステップ
- スピーチ原稿や文字起こしを入力欄に貼り付けます。
- 「カウント」を押すと、総数・割合・語別内訳が出ます。
- 本文ハイライトで位置を確認し、必要なら結果をコピーします。
ログインも登録も不要です。ブラウザで開いてすぐ使えます。
どんな人に向いているか
プレゼン・面接・発表の練習をする人
原稿を音読して録音し、その文字起こしを貼れば、自分の口癖が数でわかります。「えー」が20回あると知れば、意識して減らせます。
議事録や文字起こしを整える人
AIの文字起こしには、話し言葉のフィラーがそのまま残ります。AI議事録を無料で使う方法で作ったテキストをこのツールに通せば、削るべき言葉が見えてきます。話者ラベルや時刻の除去には、別途議事録テキスト整形も使えます。
動画やナレーションの台本を書く人
読み上げる文章のフィラーを事前に減らしておくと、収録がスムーズになります。
このツールでできないこと
正直にお伝えしておきます。
音声や動画ファイルを直接読み込む機能はありません。あくまでテキストを貼り付けて使う道具です。音声からの文字起こしそのものは、専用のAI議事録ツールが得意とする領域なので、そちらを使ってからこのツールに貼ってください。
また、フィラーの判定は代表的な語の一覧に基づくもので、文脈までは読みません。「その資料」の「その」のように、正当に使われている語も、設定によっては拾うことがあります。これを避けるための多義語オフの切り替えや、除外の判断は、最終的に使う人の目で確認してください。数はあくまで推敲の出発点です。
なぜこのツールを作ったか
世の中には高機能な文字起こしサービスがたくさんあります。それらは音声を文字にし、要約し、話者を分けるところまでを豪華にこなします。
一方で、「すでにある文字起こしテキストから、口癖だけを数えて減らしたい」という細かい作業には、意外と手ごろな道具がありませんでした。大きなサービスと同じ土俵で戦うのではなく、その出力物を仕上げる一手を埋める。このツールはそういう位置づけです。
小さな道具ですが、原稿の推敲や議事録の清書で、地味に効くはずです。よければ試してみてください。
本記事の内容および本ツールの仕様は2026年8月22日時点のものです。ツールはブラウザ内で動作し、入力された文章を外部に送信することはありません。

